1.主 催:Wilderness Education Association Japan
2.協 力:国立大雪青少年交流の家
3.日 時
:2014年9月13日(土)2014年9月26日(金)21:00
4.場 所
:国立大雪青少年交流の家及び大雪山系
5.参加者:
津々木健香(びわこ成蹊スポーツ大学大学院生)
飯田輝(元大阪体育大学学生)
林健児郎(NPO法人自然体験活動推進センター)
古谷繁明(エンカレッジ株式会社)
岡田陽介(兵庫県立大学学生)
堀松雅博(仙台大学学生)
小嶺真紀(国立淡路青少年交流の家)※LNTマスターエデュケーターコースのみ
6.指導者:
WEA主任講師:岡村泰斗(backcountry classroom Inc.)
WEA講師:濱谷弘志(北海道教育大学)
LNT主任講師:Guanjang Wu(台湾国立体育大学)
帯同医:樫村博正(かしむらクリニック)
LNT通訳:小松彩季(幼少年キャンプ研究会カウンセラーユニオン)
7.活動記録:
9月13日(土)LODなし
18:30オープニングセッション
WEAカリキュラム/ティーチングクラス課題/LOD
20:00懇親会
9月14日(日)LODけん/サブやっぴょん
6:00 起床
6:30 朝食(アメリカンブレックファースト)ばく
7:15 (朝の集い やっぴょんのみ参加)
9:00 SPECモデル ばく
10:30 SPECモデルミニプラクティス
12:00 昼食 オープンサンド ばく
14:00 TSL 食料計画 ようすけ
15:45 TSL 食料パッキング ひかか
16:55 夕食(小麦をつかった野外料理)/LODフィードバック
18:40 Pre Expに向けた個人装備準備や入浴料理
20:00 Pre Exp装備(個人、団体)準備、食糧計画
所感:LOD初日のため本講習会でのリーダーの具体的なイメージがなかなか難しかったが、講習に入りやすい雰囲気作り、大枠でのタイムマネジメントを行った。サブリーダーとも情報共有をしたり、状況に応じてスケジュールを変えるなども行えた反面、役割の分担、持ち物等の確認など不十分な点があった。受講生からは良い評価を得ることができたが、次回のLODに向けて、明日からのLODの動き等をよく観察し、評価と反省を活かしたい。
9月15日(月)LODひかか/サブようすけ
5:00 起床
5:30 朝食
6:30 TC① けん(バックパッキング)
8:15 TC② じゃん(バックフィッティング)
8:55 ハイキングロールの説明 ばく
9:30 登山開始
10:55 休憩ポイント到着 昼食
11:30 TC③ やっぴょん(ナビゲーション)
13:05 再出発
13:30 ビバークサイト到着 テント設営
14:10 TC④ やっぴょん(トイレ)
15:20 TC⑤ しげ(水浄化)
16:40 夕食
18:00 ベアバック ばく
18:30 LODの振り返り
20:00 セルフヒストリー じゃん
所感:ようすけとは前日からどのようなリーダーでいたいかという話をしっかり行えた。人を見て指示の場面では端的、明確に伝えることを意識した。しかし、端的に言えたが情報不足で、他の人を不安にさせることが多かった。放任型のリーダーシップであったがルートの決定や最終決定が自信を持たずに言ってしまっていた。自分はどう思う、わからないから教えてくれなど他の人に助けを求めても良かったと思う。
9月16日(火)LODじゃん
4:30 起床
5:00 朝食(グループごと)
6:37 ビバークサイト出発
6:44 渓流広場着
7:00 野外救急法(3h) ばく
11:05 渓流広場出発
11:27 ガレ場着
11:40 ロープワーク(2h) ばく
12:30 ライトニングスキル&フリクションノットレクチャー
(急な雷雨のため急遽タープを張りその下でのレクチャー)
15:08 ガレ場出発
15:55 望岳台着
17:00 TC①衛生管理よーすけ
②体の洗浄ひかか
③キッチンマネジメントけん
18:30 夕食(グループごと)
所感:Pre-Expの2日目にリーダーを行うにあたって、私はリーダーは周りを見渡せる余裕を持ちながら行うと良いと思いサブリーダーのしげとお互い自主性を持って行動してみようと動いていた。私的には周りを見る余裕もでき、落ち着いて行動をすることもできた。ただ、ふりかえりをした際、コミュニケーションをあまり取ってないと指摘されたので、明日からは積極的にコミュニケーションを取り、次の本Expに備えようと思う。
9月17日(水)LODやっぴょん/サブひかか
5:00 起床
テント撤収、朝食
6:00 テントサイト出発
6:15 レストハウス駐車場
6:22 登山道入口
7:18 交流の家到着
8:00 TC、LODフィードバック
リーダーシップについてのレクチャー(ばく)
10:00アウトドアリビングスキル復習(ばく)
11:30TC準備、昼食
12:15装備の乾燥
13:00TC 服装(しげ)
14:20TC ストーブ(ジャン)
15:30Free
18:00夕食
20:30LNTオープニングセッション
22:00LODフィードバック
所感:この日はプレエクスペディションが終わり、LNTに移り変わる中日だったので、メンバーがリラックスできるようにすることが一番大きな目的と考えていた。朝、雨が降っていたので当初の予定と変更し、下山したという判断が迅速に下せたのは、事前に雨の場合を想定し予測していたからであり、その点は良かったと思う。課題とすべき点は、交流の家に到着してからのFreeの時間の時に、思ったよりやることが多く、時間もなかったので少しばたばたしてしまい、メンバーがリラックスできるようにという面では、達成できなかった。その原因としては、フィードバックでもらった意見から、表現の軟らかさや、余裕感がなかったことであると自分自身も感じている。これを次のLODに活かし、改善していきたい。
9月18日(木)LODしげ
6:30 起床
7:00 朝食
9:00 グアンレクチャー
11:30 ランチ
13:00 ようすけLNTティーチングクラス(Plan&Prep)
15:00 やっぴょんLNTティーチングクラス(Impacted Environment)
17:00 夕食
19:00 エクスペディション準備
20:30 LOD振り返り
所感:前日にプレ遠征を終えてグアンを迎え、LNTの学びを深める日。ティーチングクラスはようすけが英語でのチャレンジ。やっぴょんは、ディベートを交え白熱のクラスを展開。本遠征出発に向けた中日の位置づけでもあり、リーダーとしては緊張感を高めながらタイムマネジメントなどきっちりした進行を心がけた。サブリーダーけんとの自然な役割分担が関係がうまくいった。
9月19日(金)LODようすけ
6:00 起床
6:30 朝食
7:00 遠征準備
7:50 自由時間
9:10 遠征出発
10:30 キャンプ場到着
11:00 昼食
12:00 TC ベアカントリー けん
13:00 TC シーカヤック まき
15:00 TC フロントカントリー しげ
17:30 夕食
19:00 LODフィードバック
20:00 アクションプランニング
所感:旭岳の天候が不安定なため,遠征初日にも関わらず,旭岳ロープウェイ付近のキャンプ場での一日となった.雨も降っている中でおのおの一生懸命TCや野外生活を行っていた.全体の振り返りとしては,キャンプ場に泊まっていることへの安心感からか,今まで培ってきたLNT,WEAのスキル,マインドをうまく発揮できず次回への課題の多い一日となった.
9月20日(土)LODひかか
5:00 起床
5:30 朝食
8:00 縦走ルートの確認
個人のエクスペディションでの目標発表
本日の目標設定
9:00 出発
10:00 登山開始、インタープリテーション(ひかか:高山植物)
13:00 旭岳登頂
13:50 裏旭岳キャンプ場到着
16:00 夕食
17:30 終了
所感:前日にチームで積み上げてきたLNTが崩壊したと指摘があった。私はそのことが悔しくて、冷静な判断ができない状態になっていた。しげからは「個人の感情をチームに持ち込むな」という指摘が前日からあったにもかかわらず、当日も冷静な判断ができない状態であった。特に旭岳に向け出発した際、休憩場所の選択やリーダーとしての指示が曖昧であったりと、ディジションメイキング不適切であった。その結果チームからの信頼感を失い、チームから孤立してしまった。悪天候やディジションメイキング不適切さから冷静になれず悪循環が最後まで続いてしまった。これからはチームの様子や天候、目標の設定からしっかりと判断できるように心がけていきたい。
9月21日LODやっぴょん/さぶジャン
6:00 起床
朝食
7:30 前日のLODフィードバック
8:00 TC ゴミの適切な処理(ひかか)
9:00 TC スキーでのLNT(ジャン)
11:00TC 他のビジターへの配慮(Guan、ばく)
昼食
12:30後旭岳登山(空身)
13:30TC 野生生物の尊重(ばく)
14:30How to LNTトレーナーコース(Guan)
認定式
16:00夕食準備開始
17:00お別れパーティー
18:00LODフィードバック
19:00就寝
所感:この日も前回と同じく、移動のないゆったりとした1日となった。プログラム自体にも少し余裕があったので、メンバーの前日の疲れが少しでもリフレッシュできたらいいなと思っていた。サブリーダーのジャンとは要所要所でコミュニケーションを取り、段取りよく時間の判断や、メンバーへの連絡ができたと思う。特に問題は起きなかったが、そんな余裕があるときこそ、何か雰囲気を盛り上げたり、和ませたりする、気配りや簡単なアクティビティーが自分からできたら、もっと良かったと思う。ただのタイムマネージャーになってしまっていたように感じる。これができるようになれば、リーダーとして、もう一歩先に行けると思うので、この反省を今後に活かしていきたい。
9月22日(月)
3:00 起床
4:00 朝食
5:00 グアンお別れ
5:20 裏旭キャンプ場出発
5:46 荒井岳
6:10 松田岳
インタープリテーション じゃん
6:30 松田岳発
7:13 北海岳
9:40 白雲岳避難小屋着
10:05 白雲岳避難小屋発
11:00 TC ExpeditionBehaviorけん
13:55 忠別沼着
14:45 忠別岳着
15:55 忠別岳石室着
設営・夕食
18:00 TC Decision Making しげ
LODフィードバック
所感:LNTコースが終了し、いよいよ裏旭岳キャンプ場から出発。ドクターのチャンピオンもパーティーに加わり、荷物もメンバーが分担して持つ。合計16kmほどの行程を進む。進むにつれだんだんと雪も少なくなるが、白雲岳避難小屋で再び積雪。その後は天気も回復。高見ヶ原の見事な紅葉に圧倒される。途中、インタープリテーションやTCを入れながら、予定時間を少しオーバーしつつも、ゴールをめざし前進。忠別岳から忠別岳石室へ向かう途中で雹と雨、雷にみまわれ、パーティーはリスクを軽減するために距離を取って歩く。16時前にようやく忠別岳石室に到着。テント場で設営。石室でミーティング。最長の距離であったが、志気を高めながら一丸となって歩くことができた。
9月23日(火)LOD陽介/サブやっぴょん
3:00 起床
4:00 テント撤収
5:00 出発 (目指すトムラウシ)
9:50 ロックガーデン前(約30分で登り切る)
12:00 トムラウシ登頂成功
12:35 TC グループダイナミクス やっぴょん (南沼)
14:30 黄金が原到着 ビバークを行う
所感:本日はトムラウシ登頂を目指すハードな一日だった.トムラウシに向かう最中にあるロックガーデンが中盤の山場であったが、帯同医師のチャンピオンをはじめに全員が良いペースで登り切ることができた.トムラウシは積雪がありほとんどオフトレイルを進むような形になったがペースセッターのジャンがパーティーを引っ張ってくれたおかげで何とか登頂に成功した.パーティ−はお互いに確かな役割と責任感を持って行動してくれてスムーズに進行することができた.ただ,足にダメージを負ったメンバーもおり,次の日からのオプタテシケ登頂に向けて課題の残る一日であった.
9月24日(水)LODじゃん
3:00 起床
5:00 黄金ヶ原出発
6:30 三川台通過
7:00 ツリガネ山着
8:38 コスマヌプリ着
10:10 双子池着
13:40 オプタテシケ登頂
15:18 ベベツ岳着
15:50 石垣岳着
16:20 美瑛富士避難小屋着
17:00 夕食
18:00 LODフィードバック
19:30 就寝
所感:遠征も残すはあと2日になったところで、美瑛富士避難小屋を目指すために10時間を越える登山をしてきました。その中でオプタテシケ、コスマヌプリ、ベベツ岳、石垣岳と一気に標高を上げる山が沢山あり、そして岩場だらけではあったが、6人全員がリーダーとしての自覚を持って美瑛富士避難小屋に到着することができました。
9月25日(木)LODしげ
5:00 起床(@美瑛避難小屋)
6:00 朝食
7:00 自習 散策
9:00 国立(ベースキャンプ)に向けて出発
14:00 国立到着
14:30 装備の片付け
15:30 洗濯・風呂(休息時間)
18:30 夕食(ばくさんよりチゲ鍋いただく)
19:30 LOD振り返り
20:00 自習
22:00 明日の予定発表
所感:前日オプタテシケの登頂後、ベベツ岳、石垣山を経て避難小屋で一夜を過ごす。十勝岳の登山も選択肢に入れつつ、天候、メンバーの体調や足の怪我等を考慮し、ベースキャンプへの帰路につくことを意志決定。出発前の体操にキックボクシングを取りいれ、またハイキングロールでひかかに「ゲーマー」という新しい役割をお願いし、結果的に全員が楽しく安全に帰還できた。メンバーの動きが自立してきているので放任型のリーダーシップを意識した。
9月26日(金)LODひかか
6:00 起床
6:30 インタープリテーション 「ひぐま:やっぴょん」
7:30 ティーチングクラス ① クライシスマネジメント(ジャン)
8:30 ② コラボレーション(ようすけ)
10:00 ③ グループモニタリング(ひかか)
11:00 インタープリテーション 「森:けん」
11:30 昼食
13:00 インタープリテーション 「アイヌ:しげ」
13:30 火おこし・ツェルト講習
15:15 ジャーナル記入
16:00 WEA日ヒストリー
17:00 最終評価
18:00 終了式
19:00 パーティー
21:00 終了
所感:最終日ということで、エクスペディション中にすることができなかった、ティーチングクラスやインタープリテーションが多くあった。そのため、時間を気にする1日になった。最後日ということもあり、参加者には疲労があった。私はちょっとでも雰囲気を良くすることを意識していたが、もっと基本的な部分ができていなかった。人の話を理解し話す、指示は的確にする。これからは、スタート地点に立ったつもりで真摯に自分の欠点を見直していきたい。