アウェアネスワークショップの進め方

(Leave No Trace Center for Outdoor Ethics, Master Educator Handbook, pp.126-127, 2011)

 

Q.アウェアネスワークショップとは?

A.アウェアネスワークショップは、1日以下のすべてのLNTプログラムです。30分から丸1日まで長さは自由です。

 

Q.団体がアウェアネスワークショップを行うことはできますか?

A.できます。団体が主催になるためには以下の条件を必要とします。

・LNT指導者が、適切な野外指導者及びCPRのトレーニングを受けていること。

・アウェアネスワークショップのカリキュラム必須条件に基づき、以下のガイドラインを遵守すること。

 

Q.個人がアウェアネスワークショップを行うことはできますか?

A.できます。マスターエデュケーター及びトレーナーを取得したものは、アウェアネスワークショップを指導できます。また、LNTの資格を持っていなくとも、LNTに詳しくそれに準ずるものは、アウェアネスワークショップを指導することができます。マスターエデュケーター、トレーナー、及びそれに準ずるものは、アウェアネスワークショップを提供する団体に所属している必要はありませんが、必ずLNTのメンバーでなければなりません。

 

Q.アウェアネスワークショップの公式な指導要領はありますか?

A.あります。アウェアネスワークショップの指導要領、評価フォーム、参加者フォームは、http://lnt.org/training/resources/index.htmlに掲載されています。

 

Q.アウェアネスワークショップは何をカバーすればよいですか?

A.アウェアネスワークショップは短いために、マスターエデュケーターコースやトレーナーコースのようにすべてをカバーすることよりも、キャンプ指導者や学校教員など、野外を楽しむすべての人に重点を置いています。また、彼らの体験が子供たちの体験へとつながります。マスターエデュケーターコースやトレーナーコースのように、アウェアネスワークショップも体験を通じたLNTの基本的なスキルやテクニックを強調しています。例えば、キャットホールを室内で説明するよりは、外で実際に穴を掘ってみる方がよいでしょう。すべてのLNTコースは、単にキャンプスキルや登山スキルを教えるものではなく、野外指導者の資格を与えるものでもありません。アウェアネスワークショップの参加者は、LNTセンターのミッションと7つの原則を理解できることを最低限の目標とします。

 

LNTセンターのミッションは、教育、研究、連携を通じ、責任ある野外レクリエーションを普及啓発していくことです。ただし、LNTプログラムは原動機付きの野外レクリエーションは対象としていません。

 

また、時間が許す限り以下のトピックスを加えることが望ましいでしょう。

1.LNTフロントカントリープログラムを含んだLNTプログラムの全体像

2.マスターエデュケーターコースやトレーナーコースの役割と機能

3.LNTセンターの役割と機能

4.LNTのホームページと教材の紹介

5.個人や団体のLNTへの参加、支援の方法

 

Q.マスターエデュケーターもしくはトレーナーでないとき、どのようにLNTについて情報を得ることができますか?

A.LNTのホームページhttp://lnt.orgがもっと簡単な方法でしょう。豊富な情報があり、それらを他者に紹介することもできます。LNTはロケット科学のような難しいものではなく、責任ある野外レクリエーションおいて、いかに人が環境に与える影響を最小限にするかということを教える、最もシンプルな体験的なアプローチです。

 

Q.どこで教材、活動事例などの情報を入手できますか?

A.LNTの教材は、コースの長さや種類に関係なく、すべてのコースで活用可能です。以下アウェアネスワークショップを行うための情報です。

・LNTパワーポイントプレゼンテーション−CDにて無料で提供します。1.800.332.4100までお電話ください。

・教材集−LNTホームページより。http://lnt.org/training/resources/index.html

・http://www.lnt.org/program/grants/index.html

・様々な有料教材- http://store.lnt.org/Merchant2/merchant.mvc

・PEAK(Promoting Environmental Awareness in Kids)プログラムは、5〜12歳の子どもを対象にしたアウェアネスワークショップに適した教材です。PEAKパックは、次のサイトより購入できます。http://www.lnt.org/programs/peak/index.html

・アウェアネスワークショップガイドライン- http://lnt.org/training/resources/index.html

 

Q.1時間のアウェアネスワークショップで何ができますか

A.対象にもよりますが、一般的にはパワーポイントのプレゼンテーションか、屋外でのアクティビティが望ましいでしょう。一般的には、LNTの7原則を紹介し、時間が許せば、いくつのスキルを紹介します。例えば、様々なタイプの野外活動(バックパッキング、カヤック、オートキャンプなど)の1日の旅行に必要な装備、野外での食料の保管、キャットホール、LNTに基づいてテントサイトなど。

 

Q.半日のアウェアネスワークショップで何ができますか?

A.10代もしくは成人対象であれば以下の通りです。

9:00 ガイダンス

9:30 アクティビティかパワーポイントによる7原則の紹介

10:00 センター、マスターエデュケーター、トレーナーの説明

10:30 実習、スキット、ロールプレイなどによる7原則の理解

12:00 終了

 

Q.1日のアウェアネスワークショップで何ができますか?

A.10代もしくは成人対象であれば以下の通りです。

9:00 ガイダンス

9:30 アクティビティかパワーポイントによる7原則の紹介

10:00 センター、マスターエデュケーター、トレーナーの説明

11:00 どのように人々に興味を持たせるか教材、プログラムの話し合い

12:00 昼食

13:00 実習、スキット、ロールプレイなどによる7原則の理解

16:00 終了

 

A.子どもを対象にしたアウェアネスワークショップで何ができますか?

Q.子ども対象の場合、以下の点に留意してください。

・楽しく。ほとんどの子どもはずっと座ってパワーポイントを見るのは好きではありません。

・アクティビティが適しています。

・子どもが理解できる用語を使いましょう。

・子どもが学ぼうとしているアクティビティと関連づけましょう。すなわち、日帰り登山に行くなら、長期登山のためのLNTについて話さないほうがよいでしょう。

・LNTは簡単なことで、ルールや規則ではないことを説明しましょう。

・なぜLNTが必要か、それによって何が変わるのか理解させましょう。

・PEAKの活用しましょう。http://lnt.org/training/resources/index.html

 

Q.もし助けが必要だったら?

A.まず、LNTセンターに連絡すてください。スタッフが必要な情報を提供します。次に、州担当者に連絡してください。州担当者はその州のLNTの教育、指導者養成を担当する個人のボランティアです。自分の州担当者は、http://www.lnt.org/programs/advocate/index.htmlより確認してください。三番目に、自分の地域のマスターエデュケーターとコンタクトをとってみてください。マスターエデュケーターのリストは、http://www.lnt.org/training/mastereducators.htmlより確認してください。もし地域にマスターエデュケーターがいなかったら、1.800.332.4100まで問い合わせてください。最後に、無料のLNTトラベルトレーナープログラムに参加しましょう。スケジュールはhttp://www.lnt.org/programs/tt/index.htmlより確認してください。

 

Q.LNTセンターへの事前の届け出は必要ですか?

A.事前申請の必要ありません。ただし、もし公開ワークショップであれば、ホームページに告知するために、センターに事前に連絡してください。

 

Q.ワークショップ後にLNTセンターへの報告は必要ですか?

A.必ず必要です。ワークショップ報告フォームを使用して報告してください。http://lnt.org/training/resources/index.html

 

Q.参加費は必要ですか?

A.必要です。ただし、もし徴収する場合にも、できる限り安く設定してください。可能であれば、LNTセンターは、有料のワークショップを推奨し、LNTの教材や、スタッフの人件費を含んでください。ただし、LNTセンターとしては、参加費の規定はありません。

 

Q.参加者に資格を出して良いですか?

A.アウェアネスワークショップの無料の資格証は次らから手に入れることができます。http://lnt.org/training/resources/index.html。資格書はPDFで、プリントアウトし、すべての参加者に配布することができます。ただし、これはLNTセンターが資格を発行するものではありません。資格書の用紙をダウンロードし、ワークショップの指導者の責任で配布してください。

 

Q.LNTのロゴを使用してよいですか?

A.LNTのロゴを使用したい団体、個人は必ずLNTのメンバーでなければなりません。詳しくは1.800.332.4100までお問い合わせください。