2015 WEA Outdoor Leader Advance Course Outline

この度は、標記コースにご参加いただき心から感謝いたします、本コースは、WEAJの特別措置規定(https://weaj.jp/?page_id=2145)に基づき開催いたします。本規定の主旨は、日頃から高度な指導実践をされ、十分にWEAエデュケーター資格の能力を満たしている方を対象に、より深くWEAカリキュラムを理解していただくと共に、明日の日本の野外をリードされるために、WEA資格を有効にご活用していただけるよう開催するものです。みなさまには、WEAリーダー(野外専門学生レベル)を取得し、WEAエデュケーター(野外専門育成者)のアプレンティス(候補者)として、指導者側のお立場でご参加いただきます。日頃の実践のご成果を余すところ無くご披露いただけますようご期待申し上げます。

1.主催 Wilderness Education Association Japan

2.協力 戸隠宿 山里

3.日時
 開始:2015年11月24日(火)9:00
終了:2015年11月29日(日)21:00
※最終評価、コース修了証明書授与式、エデュケーターフィードバックが夜までかかりますので、この日はご宿泊をご調整いただけるようお願いいたします。翌朝は何時にご出発されても問題ありません。

4.場所 頸城山系一帯(戸隠、黒姫、火打、妙高)
集合:戸隠キャンプ場管理
解散:戸隠宿 山里

5.受講生
久田竜太(大阪体育大学大学院生)リーダー受験
田渕洋勝(大阪体育大学学生)リーダー受験
高山昌紀(アソベンチャーライフジャパン)エデュケーター受験
島崎晋亮(NPO法人信州アウトドアプロジェクト)エデュケーター受験
森本弘太(エンカレッジ株式会社)エデュケーター受験

7.指導者
リードインストラクター:岡村泰斗(BC Inc. CEO)
アシスタントインストラクター:徳田真彦(大阪体育大学)

8.費用: 60,000円(実費、WEA登録料、指導費、運営費、保険等)
振込
ジャパンネット銀行すずめ支店5535193ウィルダネスエデュケーションアソシエーションジャパン
9.コース概要
1日目(11月24日)オープニングセッション@戸隠キャンプ場
コースの概要の理解と、ティーチングクラスの役割分担を行います。受講生は9月コースに基づき5泊6日の遠征準備を行います。リスクマネジメントの理論と実践的なプランを立てます。アプレンティスには、野外生活技術と遠征計画のフィードバックと必要に応じてデモンストレーションを行ってもらいます。リスクマネジネントはインストラクターが行います。

2日目(11月25日)エクスペディション@戸隠〜黒姫〜夢見平
戸隠キャンプ場から黒姫を経由して夢見平(笹ヶ峰まで行かずに乙美湖手前のブナ林の平地)までのなかなかタフなコースです。ナビゲーションスキルの確認、野外救急法のシナリオを行いながら、夢見平でリアルウィルダネスでの野外生活技術の再確認を行います。もしかしたら到着しない可能性もあるので、アプレンティスにはリーダーの判断などへのフィードバックを期待します。

3日目(11月26日)エクスペディション@夢見平
この日は夢見平に滞在し、リーダーシップのティーチングクラス、インタープリテーションを消化します。アプレンティスには、受講生が選ばなかったトピックスのティーチングクラスや、受講生のインタープリテーションのフィードバックを期待します。クラスの作り方は、事前に情報提供しますが、現地に行ってから全体の流れの中で考えるのが良いかと思います。あまり構えずにお願いします。9月に導入しにくいベアバック等もここはめちゃくちゃやりやすいです。

4日目(11月27日)エクスペディション@夢見平〜高谷池
一気に火打ちの真只中にはいります。登りのみですが行程はさほどきびしくありません。おそらく昼ぐらいに着きます。ほんとうにすばらしい環境なので、フリーの時間を多くとろうと思います。ここでインタープリテーションをやる受講生もいるかもしれません。夜は、ソロ(9月に一度やっているし)にするか、全員で日本の野外ついて熱く語るか考え中です。消化しきれないカリキュラムがあればここですべて片付けようと思います。もしソロじゃなかったら、夜はそれぞれ十八番の料理を持ちよって野外パーティーでもやろうかと思います。

5日目(11月28日)ファイナルエクスペディション@高谷池〜
午前中にファイナルエクスペディション(自主企画登山)の計画を行います。正午を目安に、高谷池を出発します。リードインストラクターは、最終評価の準備と、燕温泉のピックアップのため、この日のうちに笹ヶ峰に下山します。アプレンティスは、受講生に帯同組と,運営のサポートのための下山組に分かれる可能性があります。帯同組は、ほぼお客状態で参加しつつ、受講生のハイキングマネジメントをしっかりアセスメントしてください。

6日目(11月29日)クロージングセッション@  〜燕温泉〜山里
10:00〜12:00ぐらいを目安に(実際は最も時間帯を絞りますが)、燕温泉岩戸屋に下山します。温泉で疲れをとったと、ファイナルエクスペディションの振り返りを現地で行い、山里に帰ります。宿帰着後は、最終評価のペーパーワークを行い、夕食前に受講生の個人面談を行います。アプレンティスにも、個人面接で受講生へのフォードバックをお願います。修了式は、山里のおいしい夕食(お酒あり)で懇親をしながら、行おうと思います。また、修了式を終えたあと、お酒が入っていますし、みなさんインストラクター以上の経験と実績はありますが、WEAコース開催できるエデュケーターとしてコース中に補完できなかった部分をフィードバックしたいと思います。ですので、この日は何とか宿泊を調整していただきたいです。
※スケジュールは、受講生の成熟度、天候、教育効果を考慮し変更する可能性があります。

9.装備
冬期登山に適した服装一式(コース期間中降雪の可能性もありますので、防寒対策はしっかりお願いします;ニット帽、防寒グローブ、防寒着(ダウンジャケット等)、厚手のソックス)、レインコート、スリーピングバック(4シーズン用)&スリーピングパッド、食事道具(食器、スプーン、フォーク等)、カップ(保温性のあるマグカップ適)、ナイフ、バックパック60リットル以上、登山靴(降雪にも耐えられるもの)、運動靴、ヘッドランプ、換え電池、水筒(1リットル)2本、ガイドロープ(8mm20m〜)、スリング(60cm)4本、スリング(120cm)2本、カラビナ(スリング用)6、安全環付カラビナ2、ハーネス、ハイキングストック、ツェルト、コンパス、ビニール袋大(5〜6枚)、ジップロック中(5〜6枚)、ジップロック大(5〜6枚)、スタッフバック20〜30リットル(適宜/バックパックの中の荷物の整理に使います)、新聞紙、マッチorライター、洗面用具、常備薬、筆記用具
※寒さへの熱順化(寒さへの適応)が進んでいない時期ですので、厳冬期以上の防寒対策をお進めします。アプレンティスが震えているとちょっとかっこわるいです。

10.ティーチングクラス
リーダーシップスキルについて、受講生の選択しなかったトピックスを、ティーチャブルモーメント(そのトピックスが最もふさわしいとき)でレクチャーをお願いします。
(1)問題解決(BC, Chapter4)
(2)エクスペディションビヘイビア(BC,Chapter6)
(3)グループダイナミクス(BC,Chapter10)
(4)リーダーシップ(PM理論)(BC, Chapter12)
(5)コミュニケーションスキル(Priest&Gass, ELinAP)
(6)COLTモデル(Priest&Gass, ELinAP)
(7)コラボレーション(Priest&Gass, ELinAP)
(8)エクスペリエンシャル・ベースド。ジャッジメント(Priest&Gass, ELinAP)

11.ポートフォリオ
9月コースに合わせ、みなさんのポートフォリオを作成します。英語でなかなか操作にご面倒をおかけしますが、そこに、WEAカリキュラムに基づいた根拠(例えば、大学の授業担当、○○企業の指導など)をアップロードしてください。これに基づき、WEAJがまずみなさんにアウトドアリーダー資格を認定し、それをもって、11月のコースにエデュケーターの候補生(アプレンティス)として参加する手続きをとります。これまで、WEAとWEAJとで、ポートフォリオの日本語化について議論を進めてまいりましたが、昨今の翻訳システムの進化と無料化のため、「様子見」の段階です。みなさまの学生、クライエントが当該資格を活用する時には、なんとか日本語化にこぎ着けたいと考えていますので、皆様におかれましては何卒ご容赦いただけますようお願いいたします。

12.野外救急法資格
アウトドアエデュケーターを取得するためには、WFR(Wilderness First Responder)が必要です。現在国内では4日間×2回で合計13万円程度かかり、頻度や地域も限られているため、取得に相当なエネルギーを要する状況です。現在WEAJでも野外救急法の資格発行に向けて準備中であり、具体的な計画は明言できませんが、みなさんがご活躍できる環境を、できる限り早く整えますので、ご準備のほどよろしくお願いいたします。

当日お気をつけてご参集ください。お会いできるのを楽しみにしています。  WEAJ理事一同

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