2014 WEA Outdoor Leader Course Outline


1.主催 Wilderness Education Association Japan

2.協力 国立大雪青少年交流の家

3.日時
 開始:2014年9月13日(土)18:30
終了:2014年9月26日(金)21:00

4.場所
国立大雪青少年交流の家及び大雪山系
※現地への交通手段は当該施設ホームページをご利用ください。

5.参加者
津々木健香(びわこ成蹊スポーツ大学大学院生)
飯田輝(元大阪体育大学学生)
林健児郎(NPO法人自然体験活動推進センター)
古谷繁明(エンカレッジ株式会社)
岡田陽介(兵庫県立大学学生)
堀松雅博(仙台大学)
小嶺真紀(国立淡路青少年交流の家)※LNTマスターエデュケーターコースのみ

6.指導者
主 任 講 師:岡村泰斗(WEA Certifying Examiner, backcountry classroom Inc.)9/13-26

LNT主任講師:Guanjang Wu(NOLS Instructor, 台湾国立体育大学)9/17-21
帯 同 医:樫村博正(かしむらクリニック)9/20-24
L N T 通 訳:小松彩季(幼少年キャンプ研究会カウンセラーユニオン、上智大学)9/17-21

7.費用
140,000円(指導費、教材費、公認費、実費を含む)
振込
ジャパンネット銀行すずめ支店5535193ウィルダネスエデュケーションアソシエーションジャパン

8.コース概要
1)オープニングセッション(9月13日〜14日)
ベースキャンプでWEAの概要、ティーチングクラスの担当、SPECモデルの理解など、WEAのコースを受講するための枠組みを理解します。
2)プレエクスペディション(9月15日〜17日)
ベースキャンプ周辺に小旅行に出かけ、野外生活技術の基礎を理解します。野外生活技術のティーチングクラスを集中的に行う他、野外救急法、ロープ技術の習得を目指します。
3)LNTセッション(9月17日〜21日)
LNTのマスターエデュケーターのコースを行います。前半はベースキャンプで、後半は大雪山系で実践を交えたワークショップを行います。
主任講師が外国人のため、英語で、LNTのティーチングクラスにチャレンジします。講習内容、ティーチングクラス発表は、通訳がサポートしますのでご安心ください。
4)エクスペディションセッション(9月19日〜25日)
大雪山系に6泊7日の遠征に出かけます。山中でLNTセッションの修了式や、リーダーシップのティーチングクラスを集中的に行います。また、山中にて中間評価を行い、研修後半に向け目標設定を行います。
5)クロージングセッション(9月25〜26日)
ベースキャンプに戻り参加者の最終評価、WEAの修了書授与式を行います。

9.装備
登山に適した服装一式(コース中洗濯は可能ですがある程度の日数分を持参してください/次のものは必ず服装に含んでください。コース期間中降雪の可能性もありますので、防寒対策はしっかりお願いします;ニット帽、防寒グローブ、防寒着(ダウンジャケット等)、厚手のソックス、破ってもよいTシャツ1着(綿可)/綿製品の衣類は山岳活動に適していません)、レインコート、スリーピングバック(4シーズン用可)&スリーピングパッド、食事道具(食器、スプーン、フォーク等)、カップ(保温性のあるマグカップ適)、ナイフ、バックパック60リットル以上、登山靴、運動靴、ヘッドランプ、換え電池、水筒(1リットル)2本、ガイドロープ(8mm20m〜)、スリング(60cm)4本、スリング(120cm)2本、カラビナ(スリング用)6、安全環付カラビナ2、ハーネス、ハイキングストック、ツェルト、コンパス、ビニール袋大(5〜6枚)、ジップロック中(5〜6枚)、ジップロック大(5〜6枚)、スタッフバック20〜30リットル(適宜/バックパックの中の荷物の整理に使います)、新聞紙、マッチorライター、洗面用具、常備薬、筆記用具

10.ティーチングクラス
1)野外生活技術2)リーダーシップスキル3)インタープリテーション4)Leave No Traceについて、それぞれ1回ずつ他の受講生を対象に指導実習を行います。最終決定はコース1日目の夜に行いますが、事前に何を指導したいかイメージを持っていただくことをお勧めします。また、指導のために効果的な教材を準備していただいてもかまいませんが、指導はすべて野外環境下で行うことを前提にご準備ください。
1)野外生活技術(WEA6コンポ-テント1)
以下の野外生活技術から、ティーチングクラスで指導したいトピックを2つ選んでください。時間は30分程度を目安としますが、コース中の指導時期、トピックスの内容に応じ、柔軟に対応してください。
(1)体、衣類、食器の洗浄(Chapter1)
(2)テントサイトの選択(Chapter2)
(3)服装の洗濯(Chapter3)
(4)かまどの作り方(Chapter7)
(5)火のおこし方(Chapter8)
(6)山のトイレ(Chapter11)
(7)食料計画(Chapter13)
(8)バックパッキング(Chapter14,15)
(9)衛生管理(Chapter16)
(10)火器の使用・キッチン管理(Chapter17)
(11)水のとり方・浄化(Chapter22,23)
(12)天候・観天望気(Chapter25)
(14)地図とコンパス(Chapter33〜38)
参考資料:Backcountry Classroom, Falcon社(コース中に必要なコピーを配布します)、その他一般的な登山書、野外活動書
2)リーダーシップスキル(WEA6コンポ-テント3)
以下のリーダーシップスキルから、ティーチングクラスで指導したいトピックを一つ選んでください。時間は30分程度を目安としますが、コース中の指導時期、トピックスの内容に応じ、柔軟に対応してください。
(1)判断・意志決定(Chapter4)
(2)遠征での適切なふるまい(Chapter6)
(3)グループダイナミクス(Chapter10)
(4)リーダーシップ(Chapter12)
(5)コミュニケーションスキル
参考資料:Backcountry Classroom, Falcon社(コース中に必要なコピーを配布します)
3)インタープリテーション(WEA6コンポ-テント5)
自然誌・文化誌(植物・動物・地形・歴史・文化)に関する15分程度のインタープリテーションを準備してください。できる限りコース中に遭遇する自然・文化事象に焦点を当てるとより効果的です。
例:高山植物、氷河地形、アイヌ文化、ヒグマの生態など
4)Leave No Trace(LNT Master Educator)
以下のLNTに関する項目から、LNT Master Educatorコースで指導したいトピックを一つ選んでください。時間は25分程度を目安とします。指導範囲は、それぞれの項目に含まれる概念をすべて指導しなくても結構です。また、主任講師が外国人のため、できる限り英語による指導にチャレンジしてください。授業準備、英語発表等は、通訳がサポートいたしますのでご安心ください。
【LNT7大原則】
(1)事前の準備と計画
(2)影響の少ない場所での活動
(3)ゴミの適切な処理
(4)自然をそのまま残す
(5)たき火の最小限の使用
(6)野生動物の尊重
(7)他のビジターへの配慮
【その他の原則】
(8)人工的な施設(例えばキャンプ場内等)でのLNT
(9)熊の生息地でミニマムインパクト
(10)障害者に対するLNT
(11)インパクトを受けた環境の回復
(12)地域の(山間部に住んでいる)人にとってのLNT
(13)地域の生態系、エコシステム、植生
(14)野外におけるテクノロジーの利用
【野外活動別の原則】
(15)ロッククライミング
(16)トレイルランニング
(17)マウンテンバイク
(18)カヤック
(19)スキー・スノーボード
(20)乗馬
参考資料:WEAJホームページ

11.野外救急法資格
Outdoor Leaderを取得するためには、野外救急法の36時間以上(Wilderness Advanced First Aid)、Outdoor Educatorを取得するためには、野外救急法の72時間以上(Wilderness First Responder)の資格が義務づけられています(WEAJ野外救急法資格規定; https://weaj.jp/?page_id=1091)。資格未取得者の方には随時、資格取得コースの情報を提供いたしますので、各自取得してください。

12.留意点
1)WEAコース中の飲酒について、指定したプログラム以外での飲酒は禁止します。喫煙については、国立大雪青少年交流の家のポリシーにしたがって可能としますが、コースの趣旨をご理解の上、できる限り禁煙にご協力ください。
2)LNTコース中は、コース認定団体であるNOLSのコースポリシーに従い、全日、禁酒、禁煙となります。
3)携帯電話の使用は、自由時間に限り可能ですが、コースの趣旨をご理解の上、必要最小限の使用にとどめるようご協力ください。
4)パソコンの使用も可能です。コース中の自由時間に研修室で、個人的な作業をしていただくことも可能です。インターネットもWi-Fi環境がありますので、接続可能なPCをお持ちの方は利用できます。ただし、これもバランス感覚が重要です。
5)お車でのおこしの方の外出はできるかぎりご遠慮ください。どうしても必要な場合は、事務局に必ず、目的、行き先、所要時間を告げてください。
6)貴重品の管理はすべて自己管理とします。コース中の噴出、盗難に事務局は一切責任をおいませんので、ご了承ください。
7)保険に関しまして、東京海上日動の国内旅行保険に加入します。死亡後遺症400万円、入院6000円×日数、通院4000円×日数、賠償責任3000万円、捜索150万円、携行品0円です。補償内容が不足する場合、各自の責任で追加して保険に加入してください。
8)WEA指導者としてふさわしくない行為が認められた場合、ご本人と事務局との協議の上、参加を辞退していただくことがありますので、ご了承ください。その際、参加費は返却しかねますのでご了承ください。

当日お気をつけてご参集ください。お会いできるのを楽しみにしています。
WEAJ理事一同

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