サイモン&マイクアドベンチャーファシリテーションワークショップ
2023年1月に、福岡、大阪、東京にて、世界の冒険教育の今を伝えてくれたサイモン・プリーストが再び帰ってきます。しかも、Effective Leadership in Adventure Programmingの共同執筆者であり、アドベンチャーセラピー研究の第一人者でもあるマイケル・ガスと共に。
このワークショップでは、Effective Leadership in Adventure Programmingの翻訳本「冒険プログラムの指導法」にて、我々日本人に馴染みの薄い、冒険教育のファシリテーション技法について、教育、人材育成、行動療法の分野ごとに、ファシリテーションに目的、テクニックの違いについて、体験型のワークショップを通じて理解します。
また、3月4-8日東京で行われる国際野外教育学会とリンクすることにより、日本人だけでなく、世界各国の野外教育にとっても、夢のようなコラボとなることは間違いありません。現在、そして将来冒険教育の分野で生きていこうとする方は、この企画をお見逃しなく。
概要
日 時:2024年3月9日(土)-10日(日)900-1700※原則2日間の参加とします。
場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター
対 象:国内外の冒険教育従事者、学生13名(主催、共催団体の関係者の方は、優先枠がありますので、それぞれの団体にご確認ください。それ以外の方は、①冒険教育に従事する若手実践者・大学教員、②冒険教育を専攻する大学院生、③一般的な冒険教育従事者の優先順位で決定します。)
講 師:サイモン・プリースト(元ブルック大学教授)
マイケル・ガス(ニューハンプシャー大学教授)
進 行:岡村泰斗(株式会社backcountry classroom)
費 用:参加費無料
締 切:締め切りました(結果連絡1月29日)
内 容:冒険教育におけるファシリテーション技法
宿 泊:3月8日、9日会場A棟(3770円)での宿泊が可能です。以下より事前にお申し込みください。
備 考:3月9日ワークショップ終了後任意の懇親会を計画しています。
主 催:一般社団法人Wilderness Education Association Japan
共 催:株式会社プロジェクトアドベンチャージャパン
協 力:10th International Outdoor Education Research Conference Committee
講師紹介
サイモン・プリースト
カナダブリティッシュコロンビア州バンクーバー島在住のカナディアン。元ブルック大学教授。長年冒険教育研究でイニシアティブをとり、体験教育協会、英国の野外教育協会など冒険教育、野外教育に関する国際団体で、会長を歴任するなど、この分野において多大な功績を残してきた。また、世界30の研究機関から客員研究員として招聘されるなど、世界を代表する冒険教育研究者である。
マイケル・ガス
ニューハンプシャー大学教授。年間8000人を超える顧客に対して、冒険療法、企業研修を提供するブラウンセンターの創設者。ニューハンプシャー大学所属の野外行動療法のディレクターを務めるなど、冒険教育と臨床心理療法を融合した分野において、世界を代表する研究者、実践者の一人である。
プログラム
1日目は、教育、人材開発で必要な、初級、中級のファシリテーションテクニックについて行います。
①ファンダメンタルでは、非構造的なふりかえりの場で、相応しい質問、相応しくない質問を学びます。
②ファンネリングでは、構造化されたふりかえりの中で、学びを確認するための連続した質問を学びます。
③フリージングでは、活動を一度停止し、その後の活動を改善するための介入について学びます。
④フロントローディングでは、体験の中の活動を改善するために、体験前の介入について学びます。
2日目は、治療的なプログラムにおいて、介入に対する抵抗を和らげるための上級ファシリテーションテクニックを学びます。
⑤比喩的フレーミングでは、参加者の日常の比喩的状況として同じ言語を用いた活動を導入し、参加者が日常で求める変化と活動を一致させます。
⑥フォーカシングでは、問題に焦点を当てることから、解決に焦点を当てるように変化させることで、抵抗の高いグループに効果的です。
⑦フォーティファイングとは、参加者の抵抗に対処する段階的な心理療法テクニックであり、明確化、交渉、混乱、逆説、二重拘束が含まれます。
全てのテクニックは、小グループで、体験を通じて学習します。
「冒険プログラムの指導法」無料ダウンロード
サイモンとマイケルの共同執筆により、1997年に初版が出版され、四半世紀たった今でも第3版が出版されるなど、冒険教育の理論書として世界的ベストセラーを続けている「Effective Leadership in Adventure Programming」のダイジェスト版が、無料でダウンロードできます。このダイジェスト版は、日本語だけでなく、中国語、フランス語、ポルトガル語などでも出版され、まさにグローバルスタンダードの一冊と言えるでしょう。このワークショップでは、主にファシリテーションについて、わかりやすく実践を交えながら解説しますので、参加を希望される方は、無料でダウンロードしていただき、事前にご確認いただけると、より効果的にワークショップにご参加いただけます。
共同発行者
・公益財団法人日本アウトワードバウンド
・株式会社プロジェクトアドベンチャージャパン
・一般社団法人Wilderness Education Association Japan
・NPO法人リーブノートレイスジャパン
ワークショップ前後のプログラムのご紹介
国内外から野外教育研究の専門家が集まる研究集会です。このワークショップは、日本人だけでなく、海外の研究者にとっても魅力的な会となるため、告知に関して、連携協力をしていただいています。サイモンもこの会に参加するため、合わせてご参加いただけると、ワークショップの魅力もさらに高まると思います。
日程:2024年3月4日-8日
場所:国立オリンピックセンター記念青少年教育センター
WEA全てのコースを開催できるWEA Certified Outdoor Educator資格を取得するためのコースです。現在、AT(アドベンチャートラベル)ガイド養成にWEAカリキュラムが導入されるなど、注目が高まっています。長年野外指導の現場で、ウィルダネス教育、遠征教育などの指導を実践している教育者を対象とします。参加条件など詳しくは専用サイトをご確認ください。
日程:2024年3月11日-13日
場所:A-Flow(東京都青梅市御岳本町338-2)