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A13. Q11.と同様

(もしくは)OBSは青年の自己成長に焦点を当てたプログラムですので、大学生が参加し、野外指導者のための基礎的な体験と興味(将来展望)を育成するためにたいへん優れたプログラムですが、参加者に対し指導者として資質を保証するものではありません。一方NOLSは、山岳地域における活動技術に焦点を当てたプログラムのため、登山学校などでは導入の可能性がありますが、すでに国内では、類似したプログラムを持つ団体が多く、日本国内で新たにオリジナリティを出すのは難しいといえます。一方、WEAは、野外指導者を目指した学生に、山岳地域を活用して指導できる資質の証を与えるもので、現在の野外教育を専攻する大学生のニーズに合致しています。

A12.OBSは、1974年に国内ではじめて試験的に実践された後、1989年に長野県小谷村で活動がスタートしました。また、ちょうど1988年から1990年まで、長期の冒険活動を推進する「フロンティアアドベンチャー事業」が施行され、冒険活動に対する注目が集まったことにより、OBSも国内の野外教育関係者の間で認知されるようになりました。

 次ぎに、NOLS、WEAが国内で認識されていない原因の一つとして、OBSの普及とそれに伴う指導者養成の必要が、アメリカほど爆発的に広がらなかったことが挙げられます。元もとNOLSは、OBSの指導者養成のために設立されたミネソタOBSが発展したものであり、WEAもそれらの指導者養成を行う大学のカリキュラムにスタンダードを設ける目的で開始されました。

 また、NOLSが国内で普及しなかった原因として、国内には伝統的に登山技術を養成する団体が飽和状態であり、NOLSを導入する必要性がなかったと言えます。

 一方、WEAは、我が国でも伝統的に登山を活用する教育活動はありましたが、WEAの3週間以上の実習を必要とするカリキュラムや、それを導入できる大学のシステムの根本的な違いにより、国内での普及の大きなハードルとなってきました。

 WEAは、2014年に40年ぶりにこれまでの18ポイントカリキュラムを見直し、新しい指導者養成制度を施行します。この新カリキュラムは、日本国内で野外教育指導者の育成を行う大学であれば実施可能であり、我が国の伝統的な野外教育指導者の資質を保証し、かつ他団体にはない資格であるため、今後ニーズが高まると考えられます。

A11.OBS(Outward Bound School)は、冒険活動を活用し、参加者の自己成長に焦点を当てた学校です。一方、NOLS(National Outdoor Leadership School)は山岳地域での活動におけるテクニックに焦点を当てた学校です。一方、WEAは山岳地域を活用できる野外教育指導者の育成に焦点を当てた学校です。いずれの団体も、山岳地域(ウィルダネス)と言うフィールドを利用する点では共通しますが、対象者、目的が異なります。