ワークショップ「チャレンジコースの元祖ASEを科学する:ASEの原理、指導法、設置を体験しよう」【6/16 10:00~11:30】

発表者

・柴原尚之 氏(茨城県立さしま少年自然の家)

・小川裕貴 氏(茨城県立さしま少年自然の家)

・金子典子 氏(お休み処坂長)

・岡村泰斗 氏(backcountry classroom Inc.)


ASEとは、Action Socialization Experienceの略で、小集団による課題解決を通じ、参加者のメタスキルを育成するプログラムで、今日では一般的にチャレンジコースとして知られています。

1974年に当時ペンシルヴェニア州立大学に在学中の飯田稔により、国内に初めて紹介され、その後筑波大学で独自の開発を遂げ、今日では日本サッカー協会S級ライセンスのカリキュラムに導入されたり、多くのプロスポーツチーム、企業研修が採用するなど、普及しています。

ASEは、もともと、アウトワードバウンドの冒険教育の理念から生まれ、現実的なリスクが内在します。また、環境へのインパクトを最小限に抑えた仮設型の施設や、参加者の能力に応じた可変的な課題設定を特徴とします。

茨城県では、県立の2つの野外活動施設を管理する茨城県教育財団が、それぞれの施設でASEを展開するための、資格認定制度「いばらきASEイニシアティブ」を2016年に立ち上げました。

また、この資格制度のもと、多くの施設職員がASE指導、設置の専門技能を有し、また、地域の学校教員、社会教育指導者にASEの理念が浸透するなど背景を受け、ASEに関する指導者、実施団体のネットワークである、「いばらきASEラボラトリー」を2018年に設立しました。

茨城県立さしま少年自然の家では2016年に1761人、2017年に1837人、2018年に793人がASEを実施するなど、主要な活動プログラムとなっています。

このワークショップでは、ASEの考え方と、茨城県内での一連の動きを紹介し、ASEの設置技術の基礎となる、自然の立木を用いた高所へのビーム(梁)の設置を、参加者全員で体験したいと思います。

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