新谷哲也、渡部貴聴(網走川流域の会)
網走川流域が育む独自の文化や風土、そして豊かな海と大地のめぐみを次世代に引き継ぐことができる持続可能な地域協働による人・産業・自然が共生する流域社会の構築を目指し、網走漁業協同組合の漁業者が中心となって流域の農業者や林業者といった一次産業事業者、周辺市町村などに働きかけ、2014年より様々な活動を行ってきました。流域住民をはじめ網走川流域に関わる各種団体、企業、行政機関、大学、研究 機関が交流、連携・情報交換できる機会をつくり、人的ネットワークを構築することにより網走川流域の今後のあり方について共有意識の醸成を図ることを目的とし活動してきました。北海道内でも類を見ない漁業者、農業者が協働で行ってきた環境保全活動内容などをご紹介します。
また、地域の中にある国定公園エリアや様々な自然環境を一次産業事業者が生業を営むために活用していますが、昨今の観光産業の在り方との意識のずれなどにより様々な問題が発生しています。地域産業と観光事業が共存しながら地域の環境を共有し、活用していくための関係性作りについて、網走やオホーツクエリアで取り組んできた取り組みも合わせてご紹介します。