12:30-14:30@会議室2
島崎晋亮(NPO法人信州アウトドアプロジェクト/WEAアウトドアエデュケーター)
近年、多くの山岳エリアで携帯電話が通話可能になりました。いかに優れた野外救急技術があったとしても、傷病者の問題の緊急性が高く、通信可能であれば、警察に連絡して、救助を要請しましょう。計画では通信可能なエリアであっても、器機の故障、バッテリー切れなど様々理由により通信不可能になる場合があります。また、天候によっては、救助が来ないこともあります。もし緊急性が低ければ、その場で無理に動かさず、メッセンジャーを送ったり、救助が来るのを待ちましょう。もし緊急性が高く、通信手段がなく、傷病者の脊椎損傷の疑いを除去できず、そもそも自立歩行ができない場合、あなたはどうやってその人の救助しますか?クライエントに質問されたときにどのように説明責任を果たしますか?我々野外プロバイダーは救助が業務ではありません。担架やバックボードを山に携行することは、現実的とは言えません。このワークショップでは、普段登山に携行する一般的な装備のみを用いて、あらゆる状況に応じた搬送法を紹介します。実際にやってみて、確実にものにして持ち帰ってください。