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LNTトレーナーコースガイドライン

(Leave No Trace Center for Outdoor Ethics, Master Educator Handbook, pp.116-120, 2011)

A.はじめに

現在1600人のLNTマスターエデュケーターと、何百人ものLNTトレーナーが登録しています。多くの団体がLNT指導者養成プログラムに興味を持つようになるとともない、マスターエデュケーター、トレーナーコースのガイドラインを定めることとなりました。

指導者養成ガイドラインの5つの目標:
・すべてのLNTコースの質を保つため
・効率よくLNTコースを開催するため
・LNTセンターがコースの記録を管理するため
・LNTセンターとコース開催団体及びマスターエデュケーター、もしくはトレーナーをもつ個人との役割を明らかにするため
・野外でコースを開催する場合、野外活動に内在するリスクを同定し、注意を喚起するため

指導者養成ガイドラインは、マスターデュケーターとトレーナーの2つのレベルにについて、記載しています。費用については、それぞれの章に記載します。アウェアネスワークショップについては、指導者養成とは区別して考えられています。トレーナーコースから始めることが効率的であり推奨していますが、LNTセンターはアウェアネスワークショップのためだけにカリキュラムを設けており、そのため、指導者、団体はできる限り参加費を安く抑えることを推奨しています。また、コースの期間、タイプに関係なく、すべてのコースでLNTの教材を利用することを強く勧めます。

LNTセンターの教育評価委員会(ERC: Educational Review Committee)は、LNTのコース、カリキュラム、教材を統括しています。ERCはマスターエデュケーターコースの開催を希望する団体に対して、認証を行っています。ERCは、マスターエデュケーターコースの開催にふさわしい団体を多数決によって決定しています。NOLSとアパラチアンマウンテンクラブは単独でマスターエデュケーターコースを開催できる団体に、2004年12月に選ばれています。

LNT指導者養成コースを開催しようとする団体、個人は、必ずコース開催に前に、指導者養成同意書を提出の上、以下のガイドラインに従う必要があります。

LNTのカリキュラムはミニマムインパクトの考え方に基づいています。LNTコースは、登山、クライミング、リバークロッシング、キャンプなどの特別な野外スキルを指導するものではありません。しかしながらLNTプログラムの特性上、多くのコースが野外で行われます。そのため、怪我や最悪の場合死亡事故に至るようなリスクを内在しています。さらに、LNTの原則は、正確に伝えられないと、全く効果がありません。これらの理由から、LNTセンターは、LNT指導者養成コースを開催しようとする団体、個人に、コース開催に前に、指導者養成同意書を提出と、以下のガイドラインに従うことを求めています。ガイドラインと同意書は、団体や個人ヶどのようにコースを行うか制限するものではありません。LNTセンターはLNTコースを制限したり、指導したりしません。その代わりに、団体や指導者がLNTコースを開催することを、公認の教材によってサポートします。LNTコースを開催しようとするすべての団体や指導者は、自立したLNTとの契約者であり、独自にコースを開催できる責任を持ちます。

LNTコース参加者は、基本的な野外スキルと、野外活動にふさわしい健康状態を維持すべきです。参加者は、自分の安全に責任を持ち、野外レクリエーションにおける怪我の可能性ついて責任を持つことを理解すべきです。

LNTセンターは、LNTコースを開催した団体や指導者の専門性や質を保証するものではありません。LNTコースの参加に興味のある参加者は、独自に団体や指導者を選択、評価してください。

B.開催団体及び個人

1.マスターデュケーターコースを開催しようとする団体
ERCは、マスターデュケーターコースを開催できる責任ある専門的な団体を求めています。申請を希望する団体は以下の情報と書類をERCに提出してください。

a. 申込書(LNT指導者養成を行う理由書を含む)
b. 団体がリスクマネジメント計画書
c. 年次事業報告書、役員名簿、事業実績
d. ERCが求めた追加資料
e. 団体運営方針、計画
f. スタッフの野外指導者資格、実績
g. 過去2年間の重大事故報告
h. 過去2年間の内部外部評価報告書
i. 団体設立許可書、土地使用許可書
j. 保険証書
k. 参加者管理方法、申込方法
l. 参加への説明書(パンフレット、同意書、事前説明内容)
m. 他団体との連携協定、公認、資格

マスターデュケーターコースを開催しようとする団体は、LNT指導者養成同意書を提出の上、以下のガイドラインに従ってください。

a. 保険の加入
b. スタッフのLNT資格、野外指導者資格、応急処置資格
c. 参加同意書の配布と説明
d. カリキュラムの必須条件とガイドラインの遵守
e. 著作権を配慮してERC公認のマスターデュケーターカリキュラムの利用

2.トレーナーコースを開催しようとする団体
トレーナーコースを開催しようとする団体は、LNT指導者養成同意書を提出の上、以下のガイドラインに従ってください。

a. 保険の加入
b. スタッフのLNT資格、野外指導者資格、応急処置資格
c. 参加同意書の配布と説明
d. カリキュラムの必須条件とガイドラインの遵守

3.トレーナーコースを開催しようとするマスターエデュケーター個人
マスターエデュケーターを取得した個人は、トレーナーコースを開催することができます。個人は、トレーナーコースを開催する団体に所属する必要はありませんが、LNT指導者養成同意書を提出の上、以下のガイドラインに従ってください。

a.適切な保険への加入
b.適切な応急処置資格の取得
c.参加者への参加同意書の配布と説明
d.カリキュラムの必須条件に添い、以下のガイドラインを遵守する

C.LNTマスターエデュケーターコース

(中略)

D.LNTトレーナーコース

1.カリキュラム

LNTトレーナーコースは、マスターエデュケーターの短縮バージョンです。マスターエデュケーターコースに比べ、完全ではありませんが、短期間で、安価に開催することができます。マスターエデュケーターコース同様に、LNTのミニマムインパクの考え方に基づいたスキルとテックニックが強調されます。トレーナーコースは、野外スキルを指導するものではありませんし、野外指導者資格を発行するものではありません。トレーナーコースの例はLNTセンターの情報を参考にしてください。

トレーナーコースの必須条件
1.最低16時間とし、10時間以上の野外実習を含む。1泊のキャンプを推奨する。
2.LNTトレーナーの役割と機能
3.LNTの7原則
4.LNTスキルと教授法の指導
5.少なくとも一人の生徒はそれ以外の参加者へのティーチングを行う
6.LNTプログラムの概要の解説
7.LNTセンターの役割と機能の説明

2.トレーナーコース:主任指導者

LNTマスターエデュケーターを取得していなければなりません。適切な野外指導者のトレーニングを受け、指導経験を持っており、適切な応急処置の資格を維持すべきです。最低限、主任指導者は標準的な応急処置、CPRの資格を持っていなければなりません。

3.トレーナーコース:補助指導者

LNTマスターエデュケーターかトレーナーであれば補助指導者になれます。補助指導者は、指導経験を持ち、少なくとも1泊以上のLNTコースを経験すべきです。適切な野外指導者のトレーニングを受け、指導経験を持っており、適切な応急処置の資格を維持すべきです。最低限、補助指導者は標準的な応急処置、CPRの資格を持っていなければなりません。

4.トレーナーコース:参加者

参加者に制限はありませんが、指導者もしくは団体は一人一人の学習機会を維持できるように指導者と参加者の割合をできる限り低くする必要があります。

5.トレーナーコース:費用

LNTセンターによってトレーナーコースの参加費の規定はありません。指導者もしくは団体が、コースに必要な教材、時間、スタッフなどから、適切な参加費を設定してください。指導者もしくは団体は、資格取得や維持にかかる経費をまかなえる程度、できる限り安く抑えることを推奨します。

6.トレーナーコース:修了

コースを修了した参加者は、LNTトレーナーに認定され、LNTセンターから修了書が送られます。トレーナーコースを修了した人は次の能力が求められます。
・友人、家族、地域の人たちにミニマムインパクの考え方とテクニックを、理解し、伝えることができる。
・野外倫理について話ができ、他人が野外倫理について考えることを助けることができる。
トレーナーコースの指導者は、複数名の合意により、次の場合資格を発行しない権利を有します。1)参加者がすべてのコースに参加しなかった場合、2)LNTのスキルを適切に行なえず、LNTの考え方を適切に人に伝えることができないとき、3)LNTの考え方に基づいた行動ができないとき。

E.LNT活動

LNTコースは、アウェアネスワークショップなどのさまざまな形で提供されています。様々な形式がありますが、LNTの7原則、LNTの必要性、LNTの全体像は必ず含んでください。コースの期間にかかわらず、LNTの教材を活用することを勧めます。野外での体験型の指導も加えて推奨します。アウェアネスワークショップを開催しようとするすべての指導者は、応急処置の資格が必要です。