ラスベガスでの勝ち目を見極めろ! PP的リスクマネジメント

前回に引き続き、PP語録ですが、今回は安全に関する言葉を紹介します。ポールは、いろんなエピソードからなかなか無茶苦茶な人柄だったことがうかがえますが、安全に関してはかなり慎重派だったようにうかがえます。 No matter how the sky is blue, don’t ask me why, put the fly on.「どれだけ空が青かろうが、理由なんかきくな、テントにフライをかけておけ。」 ポールがWEAコースを行っていたワイオミング州や、アウトワードバウンドのコースを行っていたコロラドは、夏は非常に晴れの日の多く安定した気候の土地ですが、あの土地でこの言葉というのは、非常に慎重だなと思います。「天気を予測できるのは誰?バカだけだ。」という言葉もよく言ったそうですが、「ある程度天気を予測することは大事だが、完全に予測できるものではない。常に最悪の状態に備えておけば、50年に一度の嵐が来ても生き延びられる」と説明していたそうです。彼のリスクマネジメント哲学が見えますね。 If they say they’ve climbed the Matterhorn, take an extra rope. 「もし一緒に山に登る人が、マッターホルンも登ったことがあると言ったら、予備のロープを持っていけ」 これも有名な言葉なのですが、一緒に登る人が自分自身を正確にアセスメントできている人かどうか、そうでなければパーティー全体が危ない目にあうことになるぞという警告です。おそらく過去によほど痛い目に遭い、その教訓なのでしょうね。リスクの高い活動をするならなおさら、人にも装備にもそれなりな備えをということでしょうか。 “Let’s do a Nick the Greek”–Look ...

We have standards

待望のWEAJブログ始まりました。これから世界中の最新の野外教育情報をお届けしますのでご期待ください。 “We have standards(私たちにはスタンダードがあります)”とは、WEAのキャッチフレーズです。何か地味な感じもしますが、このスタンダードこそ、北米における唯一無二の成果であり、今なお全米の指導者から信頼されている理由でもあります。 スタンダードとは、業界基準のことで、これから野外指導者を目指すものが、職業人として最低限身につけておかなければならな知識とスキルを意味します。 現在の6+1と言われるカリキュラムは、これまでの野外指導育成に関する科学的な知見をもとに開発されています。そのため、北米だけではなく、全世界の野外指導者養成に汎用性があり、この基準の上に、各国や各団体の特性を加えていくことができます。 6+1とは 1)野外生活技術2)遠征計画3)リーダーシップ4)リスクマネジメント5)環境スキル6)教育 の6本柱と その全てのスキルを活用するために必要な最重要なスキルである +判断力 から構成されています。 また、野外指導者になるための外部資格として 1)冒険活動(クライミング、パドリング、スキーなど)に必要な指導資格2)野外救急資格 が前提条件として義務付けられています。 WEAスタンダードは、単に理論を理解するだけはなく、リーダーシップ、指導力、判断力などのメタスキルを、コース中の現実的な体験を通じて、確かな力として身につけることができる、卓越したカリキュラムです。 さあ、グローバルスタンダードの野外指導者カリキュラムを体感し、いっしょにい野外指導者の道を歩みましょう。