Leave No Trace を信州型自然保育に活かす

鑓水愛(株式会社信州アウトドアプロジェクト)
Leave No Trace(以下LNT)とは、自然を利用するすべての人が、環境に対する責任をもち、楽しく利用するための環境倫理プログラムです。すべてのテクニックが、7つの原則を基にしており、誰にでもわかりやすく、楽しく実践することができます。また、WEAJは、国内で唯一LNT Center for Outdoor Ethicの加盟団体となり、国内で、LNTの普及をオフィシャルに行う唯一の団体です。

【LNT7原則】
◆事前の計画と準備(Plan ahead and prepare)
◆影響の少ない場所での活動(Travel and camp on durable surfaces)
◆ゴミの適切な処理(Dispose of waste properly)
◆見たものはそのままに(Leave what you find)
◆最小限のたき火の影響(Minimize campfire impacts)
◆野生動物の尊重(Respect wildlife)
◆他のビジターへの配慮(Be considerate of other visitors)

ここ長野県では、県をあげて信州型自然保育の普及に力を入れています。自然保育を実践する上で、どのような自然に対する配慮をしていますか!?今回は、LNTの考え方やいくつかのテクニックをご紹介し、今後の自然保育の現場において、どのように活用できるかを皆さんと一緒に考えられたらと思っています。
・森の中へ出かける時、何を準備して行けばいいのだろう?
・子どもが森で「トイレに行きたい」と言った時、森の中でさせちゃうけど、より自然への影響が少ない方法って?
・森でたき火したいけど、たき火台を使えばいいの?残った炭や灰はどうするの?

 LNTはルールではありません。できる限り自然へのインパクトを減らそうとする気持ちが大切です。「しなきゃいけないもの」でもなし、ルールがないから「やっていいもの」でもありません。現場や、指導者の能力にあった方法で、自然へのダメージがより少ない自然体験を楽しみながら考えていきましょう!指導者のその姿が、大人になってから環境に配慮できる子どもの心を育むのだと思います。

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