Rethinking the Role of Stress for Safer and More Ethical Care
6月19日900-1100
Stuart Slay(Slay Risk Solutions)
要旨
ストレスは野外プログラムやアドベンチャーツーリズムに付き物であり、近年、心理社会的安全を取り巻く状況は変化しています。野外教育とアドベンチャーツーリズムは世界的な分野です。より専門化が進むにつれ、プログラムや運営者は、自らの活動の基盤となる基本モデルに立ち返る機会を得ています。
本セッションでは、学術モデル、ケーススタディ、そして講師による様々な野外プログラムにおける実践経験に基づき、ストレスが学習目標や自己啓発目標の達成にどのように活用されるかについての基本的な考え方を考察します。本セッションでは、不健康なストレスの原因として広く用いられている「コンフォートゾーン」モデルを検証し、心理学やカウンセリングの分野で広く用いられているモデルを代わりに提示します。その過程で、本セッションでは、このモデルを体系的に導入する方法、そしてそれが参加者の安全と倫理的なケアを支援するグループリーダーの基本的な役割をどのように変化させるかを探ります。
プレゼンター
スチュアートは、学校を拠点とした体験型、野外、冒険旅行プログラムを専門とする教育およびリスク管理アドバイザーです。彼の会社であるSlay Riskは、リーダーや組織が業務を専門化し、影響力を拡大するための明確なビジョンと能力構築を支援しています。台湾の台北に拠点を置くスチュアートは、プレスコット大学で冒険教育の修士号を取得しており、国際プログラムおよびアジアベースのプログラムにおけるシステムベースのリスク評価を専門としています。多数の出版物を執筆し、世界中の会議や研究イベントでプログラム設計とリスク管理について頻繁に講演しています。韓国で9年間、K-12インターナショナルスクールの野外教育プログラムを開発しました。現在は、AEE認定審査員としてボランティア活動を行い、米国で毎年開催されるWilderness Risk Management Conferenceの議長を務めています。また、野外プログラムの気候変動へのレジリエンスに関する研究と知見の共有を行う業界専門家グループであるWilderness Climate Action Labの創設メンバーでもあります。