寺山元(道東アドベンチャーネットワーク)
知床は、2005年に世界自然遺産に登録された、日本でも屈指の原生的な自然が残る場所です。でも実は、昔から観光地としても人気があり、国立公園の玄関口・ウトロには住民が約1,100人しかいないのに、ホテルの収容人数はなんと3,000人以上! それだけ多くの人が知床の魅力に惹かれて訪れるのです。
そんな知床で、30年以上にわたって自然保護と観光のバランスを考えながら活動しているのが、地元自治体が設立した「知床財団」。その拠点である知床自然センターを訪れ、現場が抱えるリアルな課題や、ビジターに伝えているメッセージ、そして目指している未来について学びます。さらに、財団の原点ともいえる「しれとこ100平方メートル運動」についても見学。知床を守るための取り組みに、ぐっと身近に触れられます!
そして、知床を語るうえで欠かせないのが、北海道のシンボル・ヒグマとの共存。これは単に国立公園の利用ルールにとどまらず、地元の暮らしや野生動物の管理にも関わる、知床ならではのテーマです。その実例として、知床五湖の利用調整地区へ。
ここでは、ヒグマの活動に合わせて特定の期間はガイドツアー限定での利用にしたり、散策者にはレクチャー受講を必須化するなど、さまざまな工夫がされています。そうした運営を担う五湖フィールドハウスを見学したあとは、一般開放されている全長800mの高架木道を歩いてみましょう! 高架木道から眺める知床の絶景と、ヒグマの暮らす森の空気を感じながら、自然との向き合い方について考えるひとときになるはずです。
【参加条件】
①体力/経験:不問、基本的にバスで移動し、施設を見学します。知床五湖の高架木道800m(往復1.6km)を歩きます。
【スケジュール】
7:00 網走発:バス移動
9:00 自然センター着 幌別構想 ヒグマ管理 100平米運動の解説
9:45 自然センター発:バス移動
10:00 知床五湖着 五湖FH見学、利用調整地区制度解説、高架木道散策
11:00 知床五湖発;バス移動
13:00 網走着